我がまちの建築探訪
まいぷれスタッフが東村山の歴史的建造物「正福寺」の魅力をレポート!
この記事は、合同会社フォレストエイトの提供でお届けいたします。
東村山市なら誰でも知っている「国宝」があります!
知る人も多いけど、実は見ていない人も多い、のが寂しいですね。
今回は、その国宝「地蔵堂」のある正福寺をご案内します。
と、ご案内の前に少しだけ簡単に臨済宗のお話を。
お坊さんの名前を何人か挙げてみてください、と言われてすぐ思いつくのが「一休さん」、「達磨さん」、「弘法大師」です。そしてこの中の童謡でも有名な達磨さんが、実は臨済宗の高僧なのです。
日本はもともと八百万の神がおられる国で、神々には非常に寛容な、世界でも珍しい国だといわれています。
神社と仏閣、教会とモスクが同居し、東村山市には13の神社、11のお寺があります。
神社にはそれぞれの神様が祭られていますが、カテゴリーとしては「神道」となります。
しかし仏教ではそれぞれが独立した「宗派」となり、臨済宗、曹洞宗、浄土宗、天台宗、真言宗が大きな仏教です。東村山市で一番多いのは臨済宗の3寺。臨済宗は、中国直輸入といってもよい伝統ある宗派ですが、鎌倉時代に爆発的に広まりました。
臨済宗は、中国禅宗である臨済義玄を開祖とし、鎌倉時代に栄西より日本に伝わりました。
鎌倉時代といえば源頼朝が天下の形勢を握った時代。鎌倉幕府は逸早く臨済宗を保護し鎌倉新教ともいわれています。京都に日本最初の全道場である聖福寺を建立。この動きは関東においても広く宗徒を集めることとなりました。
特に武家社会の中で、座禅は剣道の一部ともされ、鎌倉以降の室町幕府でも熱く信仰されていました。同時に水墨画、茶の湯(茶道)、能、建築などに大いに影響を与えたことも忘れてはならないですね。
現在の臨済宗は14の宗派に分かれており、寺院数は約5700院あり、本山のある京都を除くと、神奈川、静岡、山梨に多くあることからも鎌倉時代からの歴史がみえます。
唱える言葉は「南釈迦尼仏」(お釈迦様に帰依しますという意味)、また特定の経は定めず、「般若心経」、「金剛般若経」、「観音経」などです。
といったところで、いざ正福寺へ行ってみましょう!
国宝 千体地蔵堂
禅宗の代表的建築で、室町時代1407年(応永14年)の建立
反り返ったキッパリ感のある入母屋造り、その下に従っているような屋根は一重裳腰(モコシ)と呼ばれ、小さいながらも堂々たる風采としっかりとした造りが、本当に見事ですね!
今時これほどの堂をつくるのは、材料といい、棟梁の腕といい、なかなか大変ね、と思いつつうっとり。
地蔵堂の扉
どうでしょう、この整然とした地蔵堂の扉!
内部には地蔵菩薩、船体地蔵が鎮座しています。
正福寺を克明に調査した今立鐡男博士によると、地蔵堂の内部鴨居の上に20cmほどの木彫り地蔵が1300余体あったという(昭和8年の調査)。
地蔵は祈願する人が一体を持ち帰り、願いが叶うと別の一体を添えて奉納していたという。
当時の人々の奥ゆかしい信心深さが偲ばれます。
本堂
私たちが日ごろお参りする正福寺の本堂。
地蔵堂よりずっと大きいが屋根が一重で、威風堂々とした地蔵堂に比べると、すっきりとしたおおらかさを感じません?
階(きざはし・階段のこと)をあがり、外廊下と本堂を隔てている障子の美しさが引き立っています。
正福寺を始めとして、臨済宗のお寺の特徴は華美でないことだそうです。
確かに無垢の木の色を生かした建築には浮ついたところがなく、「なるほど、武家建築のひとつとして考えてもいいのかも」と思える時。
山門
正福寺山門だけど・・・・、
あれ?と思う瞬間が。
普通の寺院では山門から一直線に本堂があるはず。
なのに、ここは正面に地蔵堂が・・
地蔵堂が国宝だから、というわけではありません。
山門は建立当時からこの場所。実は本堂を建て替えるときに、埋蔵物があったため、本堂への参道が右手にずれるという珍しい造りとなってます。
ついでにトリビアを。
Q:何故山でもないのに山門というの?
A:古代の寺院は南門とか南大門呼ばれたが、鎌倉時代以降寺院に「山号」が付けられたころから寺院の表門が「山門」と略称されたから。
ちょっぴり自慢しましょうね(^^♪
見返し禁止ロード
正福寺の副住職、福原泰明さん
生粋の「東村山っ子にして、歴史伝統の国宝を護る住職として、更にもうひとつの顔が世界で活躍する打楽器奏者!
最近は住職さんもいろいろ活躍していますが、福原住職はイギリスの音楽学校から誘われて留学。3年間学んだ後、ブラスバンド専門サイトの2011年にベスト5、更に専門誌の表紙を飾り数誌の特集が組まれ、イギリスナンバーワンのグラスバンドで演奏した初めての日本人という数々の輝かしい経歴を持っている住職さんです!
正福寺は毎年2回、国宝を開陳していますが、その日の夕方、住職の生演奏コンサートを行っています。
今年は、6月12日! 正福寺地下室で行われます。
いざと思わん方は、ぜひ参加しましょう。
東村山には数々の名所、名勝、個性豊かな人々がいますね!
今回ご紹介した正福寺は、国宝だけではない見どころや散策しても心が満たされる場として最適なお寺でした。
また行こう思います(^^♪
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
行くっきゃない!! 一日では足りない「満足感・ワクワク感ゾーン」がこちら♬
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